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不老川は、平成6年に「清流ルネッサンス21(水環境改善緊急行動計画)」の対象河川に選定されました。 それを受けて関係機関は一体となり、水質改善を目指しました。 |
目標 |
環境基準を満たすような水質の目標値を設定しました。 (目標達成年度=平成12年度) |
75%BOD値 | 10mg/l以下 |
取り組みの概要 |
河川事業 | |
・直接浄化施設の整備 | |
不老川上流浄化施設・林川浄化施設・久保川浄化施設の3箇所を新設しました(下図)。
それぞれ効果的なろ材を導入し、微生物の働きにより汚濁物を分解・浄化する仕組みになっています。
各浄化施設とも7〜8割の汚濁物が除去されるようになりました。 河川の水位によっては施設内に取水できなくなるなどの問題点があり、さらなる適正管理が求められます。 |
下水道事業 | |
・公共下水道の整備 | |
平成4年に約50%だった流域内下水道整備率を、平成13年度末には76%まで伸ばしました。 今後は市街化調整区域での整備が中心となりますが、コスト面での障害が予想されます。 |
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・下水処理水の還流 | |
川越市滝ノ下終末処理場(荒川右岸川越浄化プラント)の下水処理水を、
狭山市南入曽までの約12.5kmを不老川放流幹線にて送水し、不老川に放流するようにしました(下図)。
水量を常時確保することで水質の悪化を防ごうとするものです。 (放流される処理水の水質は、以前はアンモニア性窒素が高くて水生生物への悪影響が懸念されていました。しかし、H18年9月から始まった硝化促進運転により大幅に改善されました。) |
流域住民活動 | |
・行政と一体になっての活動 | |
生活排水対策、河川美化活動、啓発活動などに協力するものとしました。そのため、町内会や市民団体での活動など、住民意識の高まりが見られるようになりました。 今後は、一人ひとりが流域住民として自覚し、関係機関と連携して一層努力することが求められます。 |
結果 | 水質は大幅に改善されましたが、目標値を達成することはできませんでした。 |
平成4年度 | 平成12年度 | |
入曽橋 | 48mg/l | 13mg/l |
不老橋 | 25mg/l | 12mg/l |
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